エネルギッシュタウン

販売士が推す!エネルギッシュ・タウン-私の街-」 表彰式・商店街交流懇親会に参加して

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東京販売士協会エネルギッシュタウン表彰事業
東京販売士協会常任理事 齋藤利行

2023年3月20日(月曜日)第22回 販売士が推す!エネルギッシュタウン・―私の街―の表彰式が東京国際フォーラムガラス棟6階605号室にて、開催されました。

司会は、副会長の小松浩一氏の進行で行われました。

続きまして、開会挨拶は、当会長の大島博氏、

 

共演者ご挨拶は、日本経済新聞社の日経 MJ編集長の永井伸雄氏です。

 

事業の目的は、地域生活者から支持される「キラリと光る」独自性を持ち、新たな挑戦とエネルギッシュな活動を続ける商店街の発掘をする。

特に活動に苦戦する他商店街のモデルとなりうる活動が顕著な商店街を表彰し、メディアを通じて広く情報発進するとともに、商店街相互の積極的な交流を促し、商店街の活性化に寄与することです。

 

 

今回からの手順を説明します。

手順は、商店街の「状況」と本年度の「テーマ」を決めます。

全国的にも衰退傾向が続く商店街は、東京都においても商店街数は減少傾向にあり、厳しい状況が続いていること、コロナ禍において、商店街の主流な活動であるイベント事業と対面でのコミュニケーションが制限されることで、活動継続に関わる意欲減退やコミュニケーション不足等による加盟店の脱退が発生していることです。

 

次に、審査「対象商店街」と審査「プロセス」を決めます。

「コロナ禍」においても商店街活動を継続させ、エリアの活性化を図っている商店街と区商連等の団体や会員からの推薦に基づき、エントリーの意思を示した12商店街が対象です。

 

次に、評価の視点を決めます。

個人評価は、ホームページやYouTubeなどから得られる2次情報やインタビューから得られた一次情報、現地訪問による肌感覚を行います。

統合評価は、委員会メンバーによる議論と擦り合わせを行い、評価の中心化を避けるため、自己評価も専門家評価も4段階(4:暫定的、3:やや暫定的、2:やや否定的、1:否定的)に設定しました。

また、活動指標評価(成果を生み出すための組織活動や姿勢)、消費者視点評価(購買者の立場で感じること)、テーマ・主旨評価(モデルとして他商店街が真似できるか)を行いました。

各賞に選ばれた、

  • 「エネギッシュ・タウン最優秀賞」中延商店街振興組合(品川区)
  • 「エネギッシュ・タウン優秀賞」向島橘銀座商店街振興組合(墨田区)
  • 「エネギッシュ・タウン特別賞」立川南口すずらん通り商店街振興組合(立川区)
  • 「エネギッシュ・タウン最優秀賞」本郷四・五丁目商店会(文京区)

の商店街の賞状授与贈呈が行われました。

 

続きまして「審査レポート」の内容紹介に入りました。

審査レポートの内容紹介は、常任理事ET事業実行委員会委員の鈴木佳文氏の進行のもと行われました。

 

審査レポートの内容紹介は、次の通りです。

「審査レポート」表彰内容

① 「エネギッシュ・タウン最優秀賞」中延商店街振興組合(品川区)

 

<表彰のポイント>

  1. コロナ禍でありながら集客数を伸ばし、地域の活性化に繋げている。
  2. 理事が当事者意識を持って活動に取り組み、組織としての意思決定と実践のスピードが速い。
  3. コロナ禍にあっても「加盟率100%」を維持している組織力がある。
  4. 地域住民の声を受け止めて活動に取り組んでいる。
  5. 商店街として4つの収益事業を持つなど、活動を維持させる仕組み作りを行なっている。

 

<評価のポイント>

  1. 活動指標評価、消費者視点評価、ともに平均値よりも高く、特に活動指標のおいては高レベルで活動のバランスが取れている。
  2. 組織を運用していく活動が特に高レベルである。
  3. 特に「コロナ禍においても加盟率100%を維持し、独自の活動を継続していく仕組み・組織力」が高く評価され最優秀賞となりました。

 

 

②「エネギッシュ・タウン優秀賞」向島橘銀座商店街振興組合(墨田区)

<表彰のポイント>

  1. 安心安全の街づくりや新生活洋式への迅速な対応など、地域密着の商店街としての堅実な取組みを進めている。
  2. コロナ禍にあっても、ストリートジャズやつまみ食いウィーク等の屋外イベントを成功させた(QRコード決済の推進などで個店活動を下支えしている)
  3. 必ずしもアクセスが容易と言えない立地条件において、様々な施策の展開で活動を継続している(地道な取組継続)
  4. 補助金や地域資源を上手に活用し、大学や地域企業等と連携を図りながら活動を展開している。
  5. 「食品容器シェアリングサービスの実証実験」等、社会課題の解決へ向けた先進的な取り組みを行い、地域内での存在感を高めている。

 

<評価のポイント>

  1. 立地条件の厳しさを抱えながら、活動指標評価、消費者視点評価、ともに平均値と同等でバランスが取れている。
  2. 外部に情報を発進していく力が飛びぬけている。特に、「自分たちが楽しめない活動はしない」という姿勢を高く評価し、優秀賞に選定された。コロナ禍で活動も制限され、役員の商店街活動が義務化して疲弊する商店街がある中で、「楽しむ」という要素を重要視し、活動モデルとして横展開したい。

 

 

③ 「エネギッシュ・タウン特別賞」立川南口すずらん通り商店街振興組合(立川区)

<表彰のポイント>

  1. 店を持たない役員が多い、月1回の理事会でスムースな意思決定。組合としてのコミットが強い一方、できる範囲を見極めて、無理をしない姿勢がありバランスが取れている。
  2. 立川地区の歴史と商圏の成り立ちを踏まえ、まちの集客をいかに個店(テナントを含む)の商売に繋げて「実」をとるか、というスタンスが強い。
  3. 地権者、ビルオーナーとして、「まちの魅力を高める」という活動の軸が定まっており、コロナ禍でも取り組みを継続する力となっている。
  4. 商店街の維持と個店活性かに振り切った組織運営。「優れた個店が顧客を誘引する」即面に焦店をあてて魅力づくりに繋げている。
  5. フラメンコの仕込みと実施を通じた広域地域連携、ビルオーナーとしての地域活性化、重要な文書回覧の、班長を通じた「手渡し」など、チェーン店の多い特性に対して、比較的密な組織内コミュニケーションが機能している。

 

<評価のポイント>

  1. 駅前のビル街としてのイメージが強く、活動指標の評価は平均、消費者視点評価はイベントでの活気以外は平均以下となっている。しかし、エリアを活性化させる視点からのコンセプトが明確であり、できる範囲に絞った活動の割り切りが飛びぬけている。
  2. 「ビルオーナー」が不動産価値の向上を軸に商店街活動に関わっている」点が、特に空き店舗対策や役員の後継者不足に悩む他商店街活動に取り組むという視点は、加入率の低下や人手不足の悩む商店街の取り組みとして一つの解となりうる。

 

 

④ 「エネギッシュ・タウン最優秀賞」本郷四・五丁目商店会(文京区)

<表彰のポイント>

  1. 会計含めた3人組織。副会長が活性化に向けた権限を一任され短期、中長期計画の沿った常にチャレンジしている。
  2. 「本郷百貨店」という取り組みを実施し店舗や商品の紹介ではなく「店主や人」にフォーカスを当てた取り組みを新規店舗、加入やお客様と接点を作っている。
  3. 販売やサービスだけにとらわれず、商店街の役目として地域の安全を実現するために魅力ある企画や学生との連携で情報発信をしている。
  4. コロナ禍のなったことで、近隣住民含めて人の行動が変わることをチャンスととらえ、アナログからデジタル(SNS、YouTube、QR決済)に切り替え情報発信し売上拡大に成功。

 

<評価のポイント>

  1. 住宅街立地の小規模商店街でありながら、活動指標評価は平均値。消費者視点評価は厳しく、特に活気が伝わりにくい。
  2. この規模で活動を継続しており、コロナ禍を契機に売上伸長に繋げた点は他商店街のモデルとなり得る。特に、「不足する経営資源を新規に立ち上げNPOが担う」発想や「中長期の計画を立てて取り組む」姿勢は、コロナ禍で組織力を弱める商店街のモデルとして参考にしたい。

 

 

 

記念撮影

 

 

 

続きまして、商店街交流懇親会の場所をガラス棟604号室に移動をしました。

 

商店街交流懇親会は、司会の常任理事の佐藤英和氏の進行のもと行いました。

会長の大島博氏から開会と乾杯の挨拶をいただきました。

続きまして、各商店街から近況の報告をしていただきました。

出席者から名刺交換や情報交換を行い、実行員会からは評価のコメントをいただきました。

最後に、副会長E・T事業実行委員会委員長の加藤真由美氏から、中締め(閉会)のお言葉をいただき閉幕しました。

 

 

販売士が推す!エネルギッシュタウン・―私の街―(E・T)は、事業を「体験」すること、商店街方々と「学ぶ」ことが多く、楽しく商店街の方々と「接する」機会が多くあります。会員の皆様、一緒に活動をしませんか。
販売士の皆様、(E・T)事業のご参加を心よりお待ちしております。