【渋谷ヒカリエ・渋谷アクシュ】商業施設視察会参加レポート
渋谷ヒカリエ・渋谷アクシュの商業施設視察会参加者の、志賀俊臣様より参加レポートをご寄稿いただきましたので掲載いたします。
今回、東急グループの方々に渋谷における街づくり戦略についてお話を伺いました。現在、渋谷は時代をリードする文化の発信地として、日本国内はもちろん、世界中から注目を集めています。そのような中で、東急グループがどのように再開発を進めていくのかに強い関心を抱き、今回の機会に参加させていただきました。
東急グループが目指すビジョンについて、「渋谷型都市ライフの提案」というキーワードが非常に印象的でした。単なる「働く」「遊ぶ」「暮らす」といった概念にとどまらず、デジタルやサステナビリティを取り入れ、世界をリードする先進的な都市を目指すという姿勢が強く伝わってきました。
そのような戦略の中で、ヒカリエは渋谷再開発の象徴的な施設であると感じました。各フロアにはテーマがあり、東急グループが目指す渋谷の未来像が具現化されているようでした。下層のShinQsでは、「新しい渋谷をリードする女性」というテーマで230店舗が集まり、その上には女性のためのレストランフロアがありました。8階にはクリエイティブスペースが設けられ、クリエイターたちに「渋谷から世界へ」発信できる場が提供されていました。視察中にしていただいた中央のイベントスペースや共同書店についての説明がとても印象深かったです。特に共同書店は、各区画ごとに定額を支払うことで個人が自由に発信できる仕組みが素晴らしいと感じました。11階のスカイロビーには、シアターオーブやヒカリエホールがあり、エンターテイメントの要素が強く感じられました。個人的には、以前シアターオーブでイベントに参加した経験があるため、非常に興味深く思いました。また、同フロアにはオフィスワーカーが多く集まっており、「働く」と「遊ぶ」という要素の融合を実感しました。
次に伺った渋谷アクシュは、「街と街、人と人を繋ぐ」というコンセプトを見事に体現していました。青山と渋谷を繋げることで、人々や企業同士のつながりが生まれ、渋谷が抱える課題である歩行者ネットワークの弱さを克服しようとする東急グループの姿勢が感じられました。学生やオフィスワーカーが道を行き交う光景がとても印象的でした。
アクシュを案内していただいた際、4階のデッキから宮前坂と道玄坂を結ぶ道を作るという話を伺いました。その道が未来に繋がるものであると感じ、渋谷の再開発が非常に楽しみになりました。