参加者レポート

オンラインセミナー「行列ができる料理道具店のしくじり経営 〜オレみたいになるな!~」に参加レポート

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初めまして、東京販売士協会の湯浅雅之です。

今回は6月29日に行われましたオンラインセミナー「行列ができる料理道具店のしくじり経営 〜オレみたいになるな!~」に参加させていただきまして、その時の模様をレポートさせていただきます。

登壇いただきましたのはかっぱ橋商店街(かっぱ橋道具街)で⽼舗料理道具専⾨店「飯⽥屋」を経営される飯⽥結太社長。

 

本講演では、ご自分の経営される料理道具専⾨店「飯⽥屋」がいかにして「行列の絶えない人気店」へと変貌できたのか、を語っていただいたのですが、多数のテレビ番組に出演されたこともあって弁舌さわやかでよどみなく、あっという間の90分(+α)でありました。

元々料理道具専門店に情熱を感じていなかった飯田社長が、たまたま出会ったお客様とのやり取りの中で「正しく料理道具を売っていく」ことの素晴らしさに目覚め(感動した言葉その1「料理は誰かの人生を変えられる」)、徹底的な顧客志向を目指すようになるくだりで、グッと心をつかまれました。

そこから飯田社長は料理道具を使う人の目線に立ち品ぞろえを強化します。

ピーラー200種以上、フライパン200種以上、おろし金300種以上、にんにくの道具100種以上、お玉に至っては一杯の容量が1CC単位で異なるバリエーションを多数用意します。

料理道具は実際に使ってみて、どの料理どの食材に向いているのかを確かめます。

全てはそれを使うお客様におススメできるようになるために。

飯田社長は「日本一相談したくなる店」を目指そうと決めたそうです。

 

次に、顧客志向を店として実現できるように社内体制も変革します。

売上目標ゼロ、売上ノルマゼロ、営業方針は「売るな」という、売り手側の都合で商品を売ることが顧客の利益にはならないという大胆な判断です。

結果、お客様には喜んでいただき、多数のリピーターに支持される有名店となりました。

地方からも新幹線に乗って買いに来てくれるお客さまは「飯田屋」さんだから買いに来たと言っていたそうです(感動した言葉その2「実店舗はお客様の思い出の場所になる」)。

自分たちは販売業ではなく「喜ばせ業」である、と語る飯田社長のその姿勢は、「物を売る」のではなく「コトを売る」という小売業のこれからの未来をさし示しているのではないか、私はそんな風に感じました。

 

飯田社長の著書「浅草かっぱ橋商店街リアル店舗の奇蹟」も読んでみたくなりました。

素敵な講演をありがとうございました。