一般公開セミナー「ビジネスに活かす読心術」参加レポート
皆様、こんにちは。東京販売士協会の阿世賀(あせが)です。
6月29日、オンラインセミナー「ビジネスに活かす読心術」を受講致しました。
講師は、東販協会員の鈴置貞治氏。
素晴らしい内容でしたので、皆様にご紹介したいと思います。
「人は自分の“こだわり”のあるものにはお金を出す!」
セミナーの冒頭で、素直に実感できる言葉が出て、次の展開がとても楽しみになりました。
そして、本題の「短時間で相手の心をつかみニーズを引き出すポイント」です。
ポイントは、3ステップあります。
(1)相互理解⇒(2)観察⇒(3)雑談です。
お客様がお金を出したくなる“こだわり”へ、読心術を使ってのアプローチです。
(1)相互理解の最初の要素は、
笑顔+自己開示です。
誰もが納得できるところですが、自己紹介で人間味を出すにはどうしたら良いかなど、自分の戦略を考えさせられました。
2つめは、ミラーリングとページング。現場ではほとんど意識したことがなかったですが、そうですよねと思わず反省。
3つめの、返報性の原則は意識していませんでしたが、納得できる内容でした。
(2)観察では、
①外見的な特徴(心は外見に出る)、
②よくいるタイプへの対応(身近な人を思い浮かべる)、
③まわりを見る(商談相手の職場環境等)、
④マイナス感情の反応、と続きます。
「心は外見に出る」では、思わず我が身を振り返ってしまいましたが、大事なのは、「まわりを見る」と「マイナス感情の反応」。
まわりを見てビジネスのきっかけを見つけ、読心術でマイナスをプラスに転じさせたいですよね。
ここで鈴置氏は、「マイナス感情は、心⇒動作⇒言葉の順で出てくるので、言葉になる前に対応すべし」と説きます。
視聴者は、うなずけるけれど、できるかというと、そうでもない。
そこで、相手がもう話しをやめたがっている時の反応、表情、視線の先、腕組み、動作などを、写真を使って分かり易く説明してくれました。その上で、対応策をリアルとリモートに分けての解説です。
リアルでは、斜めに座り緊張を和らげる、共通項を見つける、机の上の遮るものを取り除く、など。リモートでは、笑顔、カメラへの遠近の演出、など。お話を聞きながら、ひとつひとつを丁寧に形式知化しておくことが大切だな、と感じました。
(3)雑談では、
情報の掘り下げと自己アピールをします。
(2)観察で得た情報を、縦に掘り下げ、横に広げることで、ビジネスに結びつけます。ここでも、自分の話をしたり、オウム替えしをしたり、などの対応法を教えていただきました。
以上、セミナーの概略と私の感想です。
興味深かったことが伝わりましたでしょうか。
ところで、鈴置氏の屋号は、ジャガービジネスコンサルティング。パワーポイントの各ページに、ロゴマークがありました。
由来はお聞きしていませんが、小売業は細かな消費動向変化を捉えて、機敏な対応が求められる業種です。
ジャガーのようにしなやかに、環境変化に対応していきたいものだと感じた次第です。