コカ・コーラ カスタマー・マーケティング株式会社
東京販売士協会 常任理事 宮内京子
コカ・コーラ カスタマー・マーケティング株式会社(CCCMC)は、1995年設立のコカ・コーラ ナショナルセールス株式会社(CCNC)を前身として、2007年に設立された。全国展開するコンビニエンスストアやスーパーマーケットの主要チェーンストに対して、グループ内のカスタマーマーケティングの専門組織として、購買者行動を始めとする様々な市場データに基づく戦略的なマーケティング活動の提案を行っている。
インタビューは、同社の人材教育に携わっておられる飯塚常春氏(経営管理統括部執行役員)及び、販売士資格を取得し、ご自身の業務で活用されている橋本靖秀氏(営業本部トレードマーケティング部)に販売士の資格に対する考え、資格がどのように実際の仕事で活かされているのか、といった点についてお話を伺った。
■ 飯塚氏「小売業に必要な知識がバランス良く習得できる優れたプログラム」
私共の会社では社員の約半数が販売士の資格を取得しています。これは前身のCCNCで、販売士2級以上の資格取得が管理職の要件であったことも影響していますが、販売士資格取得プログラム自体が、私共メーカーから流通ビジネスに携わる者にとっても、バランス良く出来ており、小売業をお客様とする営業活動・マーケティング活動の向上に繋がるという点が大きいと思います。現在は各部門で様々な専門分野の知識が求められることから特定の資格を昇進要件には設定しておりませんが、販売士資格については通信教育優秀修了者への受講料の全額支給、資格受験料・更新料の支給といった多面的な支援を継続しています。
また、自立した人材の育成をすすめるにあたり、社員は会社が提供する集合教育の他に、自身が学習したい教育プログラムを申請し、認められれば会社からの支援を受けることができる制度も設けております。
■ 橋本氏「販売士資格は小売業に関係する者にとっての免許証みたいなもの」
私は、商品マーケティングとマーケットとの中間に位置し、ブランド担当とマーケットとの橋渡しを行いながら、様々な計画を立案する仕事に従事しています。
私自身は販売士2級の資格を取得していますが、販売士資格は小売業とのビジネスに携わる私共にとっては取得が当然で、免許証のようなものだと思います。
私は17年前にこの資格を得ましたが、当時は会社からの斡旋もあり、殆どの人が取得しておりました。販売士資格取得に向けた学習を通じ、仕事の基礎的な部分を理解することが出来たことは大きく、そこから現在の業務をすすめられる様々なスキルに結びついていると思います。
[コカ・コーラ カスタマー マーケティング株式会社 企業メモ]
創 業:2007年
資本金:3億円
代表者:代表取締役社長 井辻 秀剛氏
従業員数(連結):140名
事業内容:1.清涼飲料水、嗜好飲料及びその他飲料の販売並びに輸出入
2.菓子類、缶詰及び瓶詰食品等の販売並びに輸出入
3.前各号に付帯または関連する一切の事業(データは平成20年12月31日現在)
HP:http://www.cccmc.jp