販売士パワーアップセミナー「売れるパッケージの秘密~成功事例に学ぶデザインの力~」参加レポート
東京販売士協会所属の中里潤と申します。2024年11月28日、東京・エッサム神田にて開催された松浦陽司様の講演会に参加したので、僭越ながらレポートさせていただきます。松浦様は徳島県で「パッケージマーケッター」として知られ、商品やサービスの魅力を効果的に伝えるパッケージを軸としたマーケティング手法について講演されました。当日は会場がほぼ満席で、多くの参加者が関心を寄せている様子が印象的でした。
講演内容について
講演では、「マーケティングとは営業に頼らず売れる仕組みを作ること」をテーマに、以下の3つの軸でお話が進められました。
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- 価格を売るな!価値を売れ!
- 競争するな!共創せよ!
- 強みの気づき方、創り方
特に、商品の価値を「機能的価値」と「情緒的価値」に分け、「情緒的価値」をどのようにパッケージデザインで表現するかが重視されていました。
1. 価格を売るな!価値を売れ!
松浦様は、「パッケージを変えることで売上が必ず上がる」と断言され、実際の事例を交えて解説されました。特に「徳島県産おくら」の袋に「朝採り」という言葉を追加したことで、他社商品より早く売り切れるようになった事例は印象的でした。この話から、顧客が求めるのは商品の本質そのものではなく、それを使用することで得られる感情や体験であることを再認識しました。
2. 競争するな!共創せよ!
中小企業が避けるべき「価格競争」に焦点を当て、その代わりに商品の「強み」や「特徴」を見つけ、パッケージに反映させる重要性が語られました。特に「センターピン」と表現される商品の核を見極めることが強調され、3C分析を活用して、自社が持つ競合との差別化ポイントを明確にする方法も紹介されました。この具体的なアプローチは非常に参考になりました。
3. 強みの気づき方、創り方
松浦様は、クライアントからの要望をそのまま反映するのではなく、言葉の本質を深掘りして本当に伝えたいメッセージを捉えることの重要性を強調しました。また、一人で考え込まず、多様な意見を取り入れて形にするプロセスが、効果的なパッケージデザインに繋がると語られました。この姿勢は、自分自身の業務にも取り入れたいと感じました。
セミナーを終えて
今回のセミナーを通じて、パッケージデザインの重要性や実践的なアプローチについて多くを学び、視野を広げるきっかけとなりました。松浦様の情熱的な語り口や具体的な事例は非常に刺激的で、今後の実務にも大いに役立つ内容でした。
また、講演後には松浦様のSNS(ブログ、Facebook、YouTube)を早速フォローしたので、今後の新作に期待です。今後も学びを深めながら、自身の活動に活かしていきたいと思います。